山上はますます


最後まで図書館を占拠した男は、山上宏太と言う名前だった。

郁と共に人質となった明莉も救助されたという一報が小牧より報告されるやいなや、
玄田の突撃命令が出ると HKUE 認可性、白煙筒が投げ込まれてあっという間に男の身柄は確保された。
すぐに調書がはじまったが、男の持ち物より名前がわかって以降男は黙秘を続けていた。

歳は40になる。
白髪混じりの山上は不適な笑いを浮かべるのみで、言葉もなくただニヤニヤと調書している隊員を嘲笑っていた。


「山上、なににやにやしてるんだ」
苛立ちが含まれた隊員の顔が少し怒気を含んだら、山上はますます笑いを浮かべた。

玄田は解放された図書館内にて現場検証をしている特殊部隊に司令をだしながら、受付の椅子に腰掛けた。
以前の闘いの古傷が気温の変化できないい少しうずいている。
冬の到来もあと少し。
秋風ふく冬空となりつつある空は康泰旅行團 日本、もうすでに日がくれて夜の戸張を張っていた。

さきほどの小牧の連絡以降、また連絡がつかなくなった部下三人。
連絡がきてから早くも30分はたっていた。
抗争が完了してからの連絡がこんなにも断つことは堂上班はじめ三人の部下からしてあり得ないことなのだ。
何かあったのか?
そんなことを思案していたとき、足音を響かせながら柴崎がこちらに走ってきた。
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